以下は千年写真を壁面等に設置する際の一般的な方法です。
弊社は建築施工の専門業者ではありませんので、多様な壁面素材に対して最適な設置方法をお教えすることはできません。お客さまご自身で設置方法の判断がつかない場合には、お住まいを建築された業者さま、あるいは最寄りの工務店に、千年写真の設置工事をご依頼いただきますようお願いいたします。
お客さまが設営業者と相談の上設置方法を決定するために必要な千年写真本体の情報については、可能な限りご提供いたします。
お住まいの地域によっては、弊社の協力会社をご紹介することもできます。
丸穴+ボルト
千年写真と、それを固定する壁面に穴を開け、ボルトをそれらの穴に通してナットで固定します。室内の壁面に適しており、しっかり固定できます。その反面、壁面の裏側からナットで締めるか、鬼目ナット・爪付ナット等を埋め込むか、座つきナットを使用する必要があり、工事に多少の手間がかかります。
あらゆる規格のボルトを使用可能ですが、固定強度を維持するためにはM5以上の太さのボルトとナットを推奨します。
一般的な六角ボルトのように目立たせたくない場合には、超低頭ネジを使えば、頭部分の出っ張りを抑えることができます。
ボルトはステンレス製をお使いください。
丸穴+木ねじ(またはタッピングビス)
室内の木の壁や柱、長押に固定する場合に適しています。石膏ボードへの使用はお避けください。
壁面側からナットで締める必要がないので、大がかりな工事や道具や技術を必要としません。
木ねじは一般にM6程度が最大の太さですが、本体のサイズが大きい場合、固定強度維持のためになるべく太い木ねじの使用を推奨します。
取り外したあとのネジ穴は目立ちます。固定強度は丸穴+ボルトには劣ります。
木ねじはステンレス製をお使いください。
設置面が金属で、本体サイズが比較的小さい場合(フラットタイプの場合32 × 42 cm以下程度)、タッピングビスによる固定も可能です。
丸穴+アンカーボルト
永久固定用の、もっとも強固な設置法です。フラットタイプまたは白マットタイプを墓石など屋外に設置するには最適です。アンカーボルトは金属製アンカーとケミカルアンカーのいずれも使用可能です。石膏ボード用の中空アンカーやカベロック等も使用できます。
詳細は最寄りの工務店等専門業者にお尋ねください。
だるま穴+ボルト
両側J字タイプ、 片側J字タイプ、 両側J字フレームタイプの標準的な設置法です。
ボルトを締めれば強固に固定でき、ボルトを締めずに引っかけた状態にすれば、手軽に取り外し可能と、可動・固定を柔軟に切り替えられる、たいへん便利な設置法です。
六角ボルト等をあらかじめ壁面に刺し、板厚分よりやや長めに浮かしておきます。
千年写真側にはだるま穴と呼ばれる穴を開けておきます。ボルトの中心とだるま穴の上の小さい円の中心の位置が一致するようにします。
だるま穴の大きい部分からボルトの頭を通し、ボルトのシャフト部分にだるま穴の小さい部分を落とし込み、ボルトの頭部を引っかけます。
必要があれば、両脇のスペースからスパナ等を入れてボルトを締め上げ、完全に固定します。その場合にはばねワッシャを挟むのが望ましいです。
だるま穴は標準では右図のサイズで加工します。図面を支給いただければそれに従います。
丸穴+ボルト同様、鬼目ナット・爪付ナット等を埋め込むか、座つきナットを使用する必要があり、工事に多少の手間がかかります。
あらゆる規格のボルトを使用可能ですが、固定強度を維持するためにはM5以上の太さのボルトとナットを推奨します。
ボルト・ナットはステンレス製をお使いください。
皿もみ+皿ねじ
フラットタイプに適用できます。板に穴開けして壁面に直接ねじ止めしますが、皿ねじを使用して板とツライチになりますので、ねじが突出せず目立ちません。ボルトのゴツゴツした印象を避けたい場合に向いています。ただしねじは隠せませんので、+ねじの頭が露出します。
M3の皿ねじを使用します。壁面が木材の場合に適しています。固定の強度は丸穴+ボルトより劣ります。サイズが大きい場合には無理があります。
ハイパーピンS
石膏ボード製の壁面下地専用です。固定力が弱いので、仮留め用としてお使いください。
両側J字タイプ、両側J字フレームタイプ、フロートタイプで使用可能です。これらをご注文のお客さまで、ご希望の場合には無料でおつけいたします。
ピン2本を交差させて刺すことにより、細いピンでありながらも固定強度を向上させています。太い釘より抜いたあとの穴が目立ちませんので、一時的な固定には最適です。
設置は簡単です。ピンを指で押して押し込むだけで壁に刺さります。あとはだるま穴に落とし込めば設置できます。
ピンの位置がだるま穴の位置と一致しないときれいに設置できませんので、間隔と水平に充分ご留意ください。
プラスティック部品の山にひっかけてあるだけですので、地震や衝突などの際にはたやすく落下します。
あくまで一時使用にとどめてください。
釘打ち
壁に打った釘に引っかける方法も一時的な固定には使えます。ただし落下する可能性があります。
両側J字タイプ、両側J字フレームタイプ、フロートタイプで使用可能です。
ワイヤー
レール等から吊したワイヤーにかけることも可能です。
両側J字タイプ、両側J字フレームタイプ、フロートタイプで使用可能です。
両側J字タイプと両側J字フレームタイプの場合、穴にワイヤーフックを引っかけただけの状態では画面がやや下向きになります。この向きを補正するためには、壁に面した下の部分にゲタを履かせて持ち上げ、ワイヤーフックと同様に浮かせる必要があります。
ひもがけ
両側J字タイプ、両側J字フレームタイプ、フロートタイプで使用可能です。
ひもがけの場合には一般的に、釘かフックを壁面に固定し、そこからひもでつることになります。釘痕の穴が目立つことを避けるには、Jフックのご使用をおすすめいたします。ただし、ひもがけは地震等の場合に落下の危険がありますのでご注意ください。
埋込
周囲をコンクリート等で固めて埋め込むこともできます。詳細は最寄りの工務店等専門業者にお尋ねください。
接着剤・粘着テープ
接着剤や両面テープでの仮留めも可能です。ただし、耐久期間・固定強度が大きく劣ります。