Q: 日頃のお手入れは?
A: 柔らかい毛のブラシでホコリを払う程度で充分です。
Q: 汚れの掃除はどうすればいいでしょうか?
A: 液状や脂質の汚れが付着してしまったら、汚れの面積が小さい場合には、メタノール等の消毒用アルコールを綿棒に微量含ませ、少しずつ拭き取ってください。
画像の凹凸部分に汚れが入りこんでしまったら、アルコールを使い古しの歯ブラシにつけて落としてください。
広い汚れの場合には、脱脂綿にアルコールを含ませて拭いてください。
アルコールだけでは汚れが落ちない場合、食器用洗剤等を水で薄めて布に含ませて落としてください。一般的な洗剤なら、中性・アルカリ性のいずれもお使いいただけます。さらに精製水で全体を洗って洗剤を落としたあと、乾いた布やメガネ用のクリーニングクロス等でふきとってください。精製水は薬局でコンタクトレンズ洗浄用などとして販売されています。500ml入りで数十円程度です。一部のみを洗おうとすると、洗剤が残ってしまい、その箇所だけ光沢が変わって見える原因となりますので、全体を洗い流してください。凹部分に残った水が気になる場合にはドライヤーで乾かすか、清浄な空気中で自然乾燥させてください。水が乾燥する前にアルコールで水を流せば、拭きムラが残りにくくなります。
水道水やペットボトル入りの飲用水をお使いになりますと、水に含まれる微量のミネラル分等が千年写真の表面に残ることにより、光沢が変わって見えることがあります。水をお使いの場合には、精製水等の不純物の少ない水をご使用ください。
クレンザーや歯磨き粉・練り歯磨き等の研磨材を含む汚れ落としは傷の原因になりますので使用をお避けください。
Q: まだらのように白っぽく変色してしまいました。もう元には戻らないのでしょうか?
A: ミレニアム・フォトとステンレス・フォトはたいへん頑丈ですので、日常生活の物質が原因で変質することはめったにありません。多くの場合、変色して見えるのはただの汚れですから、除去できる可能性が高いです。
歯ブラシやナイロンブラシ、たわし程度で傷はつきませんので、心配なさらず、洗剤をつけてごしごしこすってみてください。
どうしても落ちなければ弊社までお送りください。
Q: 赤く変色しています。サビではないでしょうか?
A: ミレニアム・フォトとステンレス・フォトはステンレス鋼の中でも特に耐蝕性の高いSUS316を材料にしていますので、たいへんサビにくいのですが、塩素が唯一の弱点です。海沿いでたえず塩水にさらされたまま長期間放置されるなどすると、まれにサビが発生することがあります。
このような環境下で使用なさる場合には、定期的に水洗いして汚れを落とせばサビを防ぐことができます。
万が一サビが発生した場合には、深くまで進行する前に酸で洗浄すればサビを落とせます。酢酸やクエン酸の2%から3%程度の溶液に数時間浸すか、固定してある場合は霧吹きで噴霧するなどして洗ってから、サビをブラシでこそぎ落とし、水で充分に洗浄してください。
Q: 落書きされてしまいました。消せませんか?
A: 油性ペン・ペンキ・スプレー塗料等でいたずら書きされているだけなら、塗料に適した溶剤を使えば落とすことができます。ステンレス鋼は塗料の食いつきが悪く、塗装が難しい素材ですので、ほとんどの塗料は剥がせます。溶剤の選択が難しいかもしれませんが、ステンレス鋼は塗装の溶剤程度なら耐えますから、各種試しても変質することはありません。
溝に入った塗料は、たわし等の有機溶剤に耐える素材のブラシでこすりだしてください。ワイヤーブラシは傷の原因となるので使用をお避けください。
固いもので引っかかれて、千年写真の表面に傷がついてしまっている場合には、残念ながら修復困難です。
Q: 傷ついた場合に修理は可能でしょうか?
A: 白マットタイプと両側J字フレームタイプの周囲の白い部分に傷がついた場合には交換可能です。ご相談ください。
本体の画面部分については、修復困難な場合が多いですが、修復できることもありますのでお問い合せください。
Q: 傷をつけてしまいましたが、紙ヤスリやコンパウンドで消してもいいでしょうか?
A: 研磨すると周囲と状態が変わるため、かえってその部分が目立ってしまいます。傷がついてしまった場合にはご自分で処理なさらず、弊社までご相談ください。
Q: 曲がってしまいましたが、直せませんか?
A: 状態によりますが、単純に反った程度なら直せる場合もあります。ただ、きわめて頑丈な千年写真が変形しているということはよほど強い力がかかったと思われますので、曲がっているだけではなく、他にも不具合が生じている可能性があります。元通りにするのは難しいかもしれません。
へこんでいる場合には、修復は困難です。
Q: 将来的に真鍮のコーティングが剥がれたら塗りなおしてもらえますか?
A: 室内であれば数年程度で変化することはまずありませんが、もしそうなった場合には、弊社までお送りいただけば、剥離して再処理いたします。焼き付け加工のため、現地に出張しての塗りなおしはできません。